施工管理がきついと言われる理由について解説!ストレスフリーに働くには?


皆さんこんにちは。長野県長野市を中心に、総合建築工事業を手掛けている株式会社美喜工務店です。


施工管理の仕事は、工事現場に必要不可欠な仕事です。大きな達成感ややりがいがある一方、きついと感じている人も少なくありません。


施工管理の仕事のきつさは、適切な改善策を講じることで解決できるものもあります。施工管理の仕事に対して前向きに取り組むには、改善策を知っておくと役立ちます。この記事では、施工管理の仕事がきついと言われる理由や、仕事をスムーズに進めるための改善策などを解説します。




■なぜ施工管理はきついといわれるのか



施工管理がきついと言われるのには、どのような理由があるのでしょうか。仕事内容と照らし合わせながら、きついと言われる理由を見てみましょう。



〇施工管理とは

施工管理とは、工事全般の責任者をさす仕事です。施工主との契約で決められた工期や予算のなかで、事故が起きないよう安全に気をつけながら、工事完了まで施工を進めるためのまとめ役を勤めます。


施工管理は、現場での仕事に加え事務作業も担っており、多忙な日々を過ごします。具体的に管理する項目は、以下の4つです。


・工程管理

施工主と決めた工期内で工事を完了させるために、工事の進め方や作業の進捗状況を調整しながらスケジュールを管理する業務です。多くの作業員が関わる工事現場で、作業を効率よく進めるために調整を行います。


・原価管理

人件費や材料費など、工事にかかる原価計算を行い、工事の利益を確保するための費用管理を行う仕事です。予算よりも原価が高くなると、工事の利益や会社の収益が減ってしまうため、とても重要な業務です。


・安全管理

現場での作業中に事故が起こらないよう、安全に作業を行うための環境整備を目的とした業務です。安全点検の実施を始め、現場への消火設備や手すりなどの設置、ヒヤリハットに向けた取り組み、作業中の声かけなどが行われます。


・品質管理

施工主が要望した通りに建物が完成するよう、材料の品質確認やデザイン・強度の確認などを通して、業務全体を管理する業務です。施工主に作業の進捗状況を報告するために、工事中の現場写真を撮影したり記録に残したりする業務も含まれます。



〇施工管理がきつい理由

施工管理の仕事がきついと言われる理由には、さまざまな要因がありますが、主な理由を紹介します。


・責任が大きい

施工管理は、工事現場だけでなく予算面など工事全般に携わる仕事です。安全管理の仕事に作業員の人命がかかっていたり、原価管理の仕事が会社の収益アップのカギを握っていたりと、複数の場面で大きな責任を担います。このことが、精神的にきついと感じる人が多いのです。


・業務が多岐に渡る

上記で解説した責任の大きさは、業務が多岐にわたっていることとも関係します。表立って動く仕事の裏には、現場の清掃・伝票管理・会議の準備など細かい業務も付随しており、作業員が働きやすい現場環境を整える役割も担っています。


・時間的な制約が厳しい

工事現場の仕事は、朝早くから夜遅くまで作業をすることが多くなっています。さらに、天候によるスケジュール変更があったり、繁忙期および竣工間近の時期などが近付いたりすると、さらに労働時間が長くなります。工期に間に合わせなくてはいけないという時間的な制約は、施工管理にとって大きな負担です。


・板挟みの立場になりやすい

現場で万が一トラブルやクレームが発生した場合、施工管理は発注者と作業員の双方から意見を寄せられるため、板挟みの立場になることが多いです。時には、理不尽だと感じる場合もあり、多忙な業務の中で板挟みの立場になるのはさらにきついと感じるでしょう。


・休みが取りにくい

施工管理は、週休2日の現場はとても少ないのが実情です。大半の現場では週休1日であり、しっかり休めない傾向が見られます。建設業の働き方改革により、2024年4月1日以降は週休2日制が実施されるため、状況の改善が待たれます。


・勉強する内容が多い

建築の仕事をするには、さまざまな資格の取得が必要ですが、これ以外に施工管理として仕事をこなすために新たな資格の取得を求められる場面も珍しくありません。長時間労働のうえ休みが少なく、さらに帰宅後や休日にも勉強せざるを得ない状況が続くと、きついと感じるのも無理はないでしょう。




■施工管理者が抱えるストレスと問題に直面したときの解決策



施工管理がきついと感じる理由は、ストレスを抱える原因にもつながります。特に、急な変更やトラブルへの対応・作業員や協力会社とのコミュニケーションにおいて、ストレスを感じるケースが増えています。


現場で問題に直面したときには、以下の対応を行うと、解決策が見つかるでしょう。



・計画性の徹底

建設現場での作業は、天候や予期せぬトラブルなどによって、当初の計画から大きく変更することも珍しくありません。これらを踏まえたうえで、作業計画を立てることが大切です。計画に余裕があると、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できるようになります。

作業計画は、施工管理や会社だけで調整することは難しいものです。国土交通省が発表している「建設工事における適正な後期設定等のためのガイドライン」を念頭に起き、工期について施工主と十分打ち合わせを行いましょう。



・情報共有の徹底

作業現場内で異なる情報が入り混じってしまうと、情報が漏れたり誤解が生じたりすることで、大きな混乱を招く原因になります。施工主・作業員・施工管理など、施工に関わる全ての人たちが同じ情報を共有することで、スムーズに意思疎通を図れるようになります。



・適切な人材配置

施工に必要なスキルを持つ人材を適切な箇所に配置し、能力を最大限に発揮できるような現場づくりが大切です。建設業は、人手不足が最大の課題であり、人材の確保も難しいかもしれません。しかし、適材適所の人材配置により、可能な限り効率よく業務を進められるように心がけましょう。




■仕事を効率的に進めるためのコツを紹介



施工管理の仕事を効率的に進めるには、どのようなコツを心得ておくと良いのか、ここでは3つ紹介します。



・完璧を求めすぎない

仕事に対して完璧を求めすぎてしまうと、仕事の進みが遅くなってしまいます。できる業務からどんどん仕上げていき、細かい箇所は後で修正すれば問題ありません。


ほとんどの仕事は一度で完了せず、やり直しになるケースも多々あります。頭で考えるだけではなく、まずは行動を起こし仕事をこなしていきましょう。



・専門知識の習得とPCスキルの向上

業務に必要な知識を習得していないと、作業方法に悩む時間も増えてしまいます。専門知識の取得により、悩む時間がなくなり、スピーディーな作業が実現可能です。


また、施工管理は書類作成などの事務作業も多いため、パソコンスキルは是非とも身につけておきたいものです。パソコンスキルの向上により、事務作業が早く進められるようになり、時間短縮につながります。



・業務管理ツールの活用

施工管理の業務負担軽減を目的とし、業務管理ツールの導入が増えています。ツールの活用で、業務効率化が可能となり、仕事を効率良くこなせるようになります。


それだけでなく、作業品質の担保・ペーパーレス化の推進・工期の遵守・施工主に対する満足度の向上など、さまざまなメリットが得られます。




■施工管理者に必要なスキルと能力とは



施工管理には、学歴や経験だけでなく、幅広いスキルや能力が求められます。具体的に、どのようなスキルや能力が必要なのでしょうか。



・コミュニケーションスキル

施工管理は、施工主・作業員・協力会社など、あらゆる立場の人とコミュニケーションを取る必要があります。工期内で工事を完了させるために、手早く段取りを立てたり問題を解決したりするには、良好な関係が重要であり、そのためにコミュニケーションスキルが必要なのです。



・問題解決能力

作業現場で起こりうる問題は多岐にわたり、解決のための方法もひとつとは限りません。施工管理は、現場で起こった問題を瞬時に解決し、作業を再開させなくてはなりません。



・プロジェクトマネジメント能力

工事の工期内で、同じ作業員が同じ現場で作業を続けることはほとんどありません。作業の段取り変更とともに作業員が入れ替わるため、当日入る作業員の人数やスキルなどを確認し、適切な現場に配置します。


施工管理が、プロジェクト全体の動きを常に注視し、労災事故の発生を防ぎながら安全に作業を終えるためには、マネジメント能力が欠かせないのです。




■まとめ



施工管理は、責任の大きさや業務範囲の広さなどから、きついと言われることも多い仕事です。その反面、幅広い知識や高いスキルが身につき、大きな成長につながるのも事実です。


これから施工管理の仕事を検討している方は、少しずつ経験を積み、知識やスキルを習得できるよう取り組んでいきましょう。




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美喜工務店では、現在施工管理と現場作業員を募集中です。創業45年を迎える弊社は、店舗建設および戸建ての新築・リフォームを手がけております。このうちメインに行なっているのは、大型のホームセンターや量販店などの商業施設現場です。現場は長野県を中心としていますが、県外出張をお願いする場合もございます。


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