施工管理の転職を成功させる方法とは? 会社選びや自己PRのポイントを紹介  


皆さんこんにちは。長野県長野市を中心に、総合建築工事業を手掛けている株式会社美喜工務店です。


施工管理として働いている方の中には、よりよい条件を求め転職を検討している方もいると思われます。最近は人手不足や法改正などの影響により、転職者に有利な環境が整いつつあり、チャンスが来ているといっていいでしょう。


とはいえ、転職を成功させるためには、自己分析や転職先選びをしっかりと行わなければなりません。そこで今回は、施工管理が転職を成功させるためのポイントをご紹介します。




■施工管理の転職市場の現状



最初に、施工管理の転職市場の現状を確認しておきましょう。実は今、施工管理に限らず、建設業界は「売り手市場」になっています。主な理由は、建設業界の深刻な人手不足です。


建設業界は、長時間労働の常態化や休日の少なさ、個人のスキルが適正に評価されにくい環境などにより、求職者から敬遠される状況が続いていました。結果として、近年では他の業界を上回る人手不足に陥り、特に若手が不足しているのです。そのため、好条件を設けて人材獲得を狙う会社が増えており、経験者はもちろん未経験者にもチャンスが広がっています。


そしてもう1つの理由は、建設業界の「2024年問題」です。2024年問題とは、復旧・復興の事業を除くすべての建設事業において、2024年4月から時間外労働の上限規制(月45時間・年360時間)が罰則付きで設けられることをいいます。これはいわゆる働き方改革関連法の施行によるもので、長時間労働の是正や人手不足の解消を目的としており、企業は対応を迫られています。


厚生労働省|時間外労働の上限規制の適用猶予事業・業務


しかし、企業にとっては「問題」でも、転職者にとってはまさに追い風です。働き方改革によって残業時間が減少し、年間休日数が増加すれば、ワークライフバランスの取れた働き方が可能になります。働き方改革に対する企業の意識の高まりもあって、今後はより好条件で求人募集を行う企業が増えていくでしょう。


さらに、時間外労働が規制されることで、これまでは残業で賄っていた部分を、新たな人材の雇用で補う必要が出てきます。これもまた、求人の増加や好条件化につながっています。以上のような背景により、「年収をアップさせたい」「残業時間を減らして自分の時間を作りたい」など、転職者の希望が叶いやすい市場になっているのです。


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■施工管理が転職を成功させるために、事前に確認すべきポイント



売り手市場になっているとはいえ、適当に転職活動をするだけでは、希望する条件を備えた会社に転職することはできません。そこで、施工管理が転職活動をするにあたって、事前に確認しておくべきポイントを見ていきましょう。



・自分の市場価値を正しく分析する(スキルの棚卸し)

まず行うべきなのは転職市場における自分の市場価値を正しく知っておくことです。自分という存在にどのくらいの価値があるのかがわかれば、企業の求める条件とのミスマッチを防ぎ、自分にふさわしい会社を選びやすくなります。面接などにおいても、自分の強みを的確にアピールできるでしょう。


そのためにもぜひやっておきたいのが、自分の実績やスキルの「棚卸し」です。自分がこれまで何をやってきたのか、どんなことができるのかを具体的にまとめれば、自分の優れているところも足りていない部分も明確になります。特に施工管理は、それまでのキャリア次第で得意分野やスキルが大きく異なるため、「棚卸し」が非常に重要です。



・転職の理由や目的を明確にする

転職活動をする時は、転職の理由(なぜ)や目的(何のために)を明確にしておきましょう。転職に至る事情は人それぞれで、「もっと施工管理として成長したい」という人もいれば、「とにかく年収をアップさせたい」という人や「年収は下がってもいいから休みがほしい」という人もいるはずです。


そして、転職の理由や目的次第で、自分に適した転職先は変わってきます。ただ「今の会社が嫌だから辞めたい」というだけでは、自分に合った転職先を探せませんし、面接などにおける適切なアピールもできません。今の会社にどんな不満があり、どうなれば満足できるのかを冷静に分析してみてください。



・条件に優先順位をつける

転職活動をする時は、給料・休日数・残業時間・勤務地・業務内容など、企業に対して求めたい条件がいろいろあると思われます。これらすべてを満たしてくれる会社が見つかれば1番いいのですが、残念ながらそう簡単にはいきません。


そこで、自分が企業に求める条件をリストアップした上で、優先順位をつけてみましょう。「ここだけは絶対に譲れない」という条件を決め、さらに2番目、3番目……と順位をつけておけば、より自分の希望に近い転職先を選びやすくなります。複数の企業の中から、どれを選べばいいのか迷ってしまった時も、冷静な判断を下すことができます。




■施工管理が転職先を選ぶ際のポイント



スキルの棚卸や条件の順位付けを終えたら、次は転職先の会社を選びます。転職する理由や希望する条件によって、理想的な会社は変わってきますから、自分に適した会社を選ばなければなりません。ここでは「施工管理としてより成長したい方」と「働きやすさを求める方」に分けて、転職先を選ぶ際のポイントを確認しておきましょう。



・成長したい方

さらなる成長を望む方がまず確認しておくべきなのは、転職先の業務範囲です。たとえば、とにかく大きな工事を担当してみたいという方は、大規模な案件を中心に受けている会社を選ぶべきでしょう。都市部の大手はもちろんですが、中小企業や地方の会社でも、大規模な案件を手掛けている会社はあります。


また、公共施設・商業施設・マンションなど、どのような物件の工事をメインに受けているかも会社ごとに異なるので、やりたいことができる会社を選ぶのが重要です。これらは過去の施工実績から確認できます。多数の施工実績がある会社は、それだけ多種多様な工事を経験できる可能性があるため、経験値を増やす意味でも重要です。


そして、従業員の勤続年数や、資格保有者が大勢いるかどうかも確認しておきましょう。施工管理としてキャリアアップするためには、施工管理技士をはじめとする資格を取得する必要があります。そういった資格を持つベテランスタッフが多数所属している会社なら、充実した指導を受けて飛躍的に成長することができます。



・働きやすさを求める方

働きやすさを求める方がまず確認しておくべきなのは、やはり年間休日の日数です。施工管理は、週に1日しか休みが取れないというケースが珍しくありません。働きやすさを重視するなら、休日を多く取得できることは絶対条件といえます。


基本的に、土日祝日がすべて休みだと、年間休日数は120日前後になります。この程度の休日数を提示している会社か、土日固定休み・完全週休2日制などをアピールしている会社を選べば、十分な休日を取得できるでしょう。


また、残業時間の確認も重要です。自身のライフスタイルを考慮し、どの程度の残業時間なら許容できるかを決めておくと、条件に合う会社を探しやすくなります。休日がそれほど多くない代わりに、1日の勤務時間が短い会社もあるので、よく考えて比較検討することが大切です。


さらに、資格取得支援制度や資格手当など、福利厚生が充実している会社は快適に働くことができます。そして年収を確認する時は、残業代が含まれているのかどうかをチェックしましょう。残業代が含まれているということは、残業が前提であることを意味しています。具体的にいくらが残業代なのか=どの程度の残業を想定しているのかを確認してください。


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■施工管理の効果的な自己PRのポイント



転職において多くの方が苦労することといえば、エントリーシートや面接における自己PRではないでしょうか。優秀な能力を持っていても、それをうまくアピールできなければ、採用にはつながらない可能性があります。そこで、施工管理者が転職活動においてアピールすべきポイントを確認しておきましょう。



・コミュニケーション能力やマネジメント能力などのスキル

施工管理にとって最も必要な能力は、建設現場に関わる人たちを取りまとめるコミュニケーション能力です。また、適切な人材の配置や資材発注、スケジュール策定などを可能にするマネジメント能力も求められます。


こういった能力が優れている人は、異業種からの転職者でも大いに歓迎されます。自分が過去の仕事で経験してきたことや身につけてきた知見を、施工管理になった時にどのように活かせるのかをアピールするといいでしょう。


もちろん、施工管理者が別の会社に転職する場合も、経験やスキルは重要なアピールポイントになります。特に「現場で発生したトラブルにどう対応したか?」「対立する関係者同士の間をどのように取り持ったか?」といったエピソードがあれば、ぜひ準備しておいてください。



・保有する資格と今後の見通し

施工管理としての能力を、最も客観的に証明できるのが資格です。最も重要なのは施工管理技士の資格で、特に1級の保有者は監理技術者や特定建設業の専任技術者などを務めることができるため、即戦力として歓迎されます。必ずアピールしましょう。


また、施工管理技士の資格を持っていない場合は、将来的に1級施工管理技士の取得を目指すことをアピールするのがおすすめです。その他、建築士など関連性の高い資格を持っている場合も、アピールすると好印象につながります。



・長期的に働く意欲

最近特に重要になっているアピールポイントが、「長期的に働く意欲がある」ということです。建設業界は離職率が高く、最近の人手不足の問題もあり、どの企業も長期的に働いてくれる人材を求めています。自分の求める条件を提示した上で、それを満たしてくれるなら長期間働くことをアピールすれば、多くの企業が歓迎してくれるでしょう。



その他、自己PRの内容は会社の希望に合わせることが大切です。どのような人材を求めているかは会社によって異なるので、自分が会社の希望に合致する人材であることをアピールする必要があります。求人票やホームページの「業務内容」や「求める人材像」を見て、何をアピールすればいいのかを研究しましょう。


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■まとめ



現在の建設業界は、人手不足や働き方改革の影響により、転職者にとって有利な状況になっています。転職を考えている施工管理者の方にとっては、絶好のチャンスといえるでしょう。もちろん、実際に転職を成功させるためには、十分に準備を整えることが大切です。自分の強みを分析し、希望する条件に見合った会社を探してみてください。




■美喜工務店で建築施工管理のプロを目指しませんか?



美喜工務店は長野県を拠点に、店舗建築や戸建新築、リフォームを手掛けている創業45年の会社です。大型ホームセンターや量販店といった、商業施設の工事をメインに行っています(一部県外出張あり)。現在、施工管理者や現場作業員として働いてくれる方を募集しております。


弊社は元請けとしての業務が多く、1人1現場を基本としており、スケジュール管理など自分の裁量で働くことができるのが魅力です。家が建つまでに必要な設計から内装まで、幅広い知識が身につくため、建築のプロとしてキャリアアップできる環境が整っています。


未経験の方の採用も積極的に行っており、未経験者は入社時に資格がなくてもOKです。資格取得をサポートする制度があり、取得にかかる費用は会社が負担しているため(上限10万円)、安心して資格の取得に集中できます。


もちろん、すでに資格をお持ちの方は、入社時に相談の上、給与に反映させていただきます。これまでの経験や能力に見合った待遇をご用意いたしますので、ぜひお話をお聞かせください。


未経験から一流の施工管理を目指したい方、さらにスキルを磨きたい経験者の方、どちらも大歓迎です。興味のある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。


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