建設業界でキャリアアップを目指すあなたへ -資格の本当の価値とは?

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建設業界で活躍するために、資格は本当に必要なのでしょうか?

「資格がなくても仕事はできる」と言われることもありますが、資格を取得することには 「責任」と「信用」 という大きな意味があります。


本記事では、 資格を持つことの本当の価値 や、資格取得後に求められる プロとしての姿勢 について解説します。

さらに、資格取得を目指す方が モチベーションを維持しながら勉強を続けるためのヒント も紹介。


「施工管理技士や建築士の資格を取るか迷っている」

「勉強を続けるのがつらくなってきた」

「資格を取った後のキャリアに不安がある」


そんな方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

資格取得を目指している方も、すでに資格を持っている方も、 今後のキャリアを考えるヒント としてお役立てください!




資格を持っていることは当たり前?

突然ですが、車を運転できる人に「運転免許を持っていてすごいですね」と言うことはあるでしょうか?

あるいは、病院の先生に「医師免許を持っていてすごいですね」と声をかけるでしょうか?

おそらく、そんなことはないと思います。


それはなぜか。

そう、 免許や資格を持っていることが当たり前だから です。

だからこそ、その話題にはならず、話の焦点は別のところに移ります。

例えば、


  • どんな車に乗っているのか?
  • 運転が上手なのか下手なのか?
  • お医者さんの腕は良いのか悪いのか?


このように、免許や資格を持っていることは前提であり、その先の評価が重要視されるのです。




建設業界では資格は当たり前ではない

では、建設業界ではどうでしょうか?

結論から言うと、 資格を持っていることは当たり前ではありません。

なぜなら、資格がなくても 知識と経験があれば仕事ができる からです。

実際に、 資格は持っていないけれど仕事ができる人 もいれば、 資格は持っているのに仕事ができない人 もいます。

では、なぜ建設業界では資格取得が当たり前ではないのでしょうか?

それには 試験の難しさ が関係しています。



施工管理技士・建築士の合格率

参考までに、施工管理技士や建築士の合格率は以下の通りです。


資格:1・2級建築施工管理技士

合格率:約35~50%


資格:2級建築士

合格率:約25%


資格:1級建築士

合格率:約10%


特に 1級建築士は10人に1人しか受からない 狭き門です。

このように、試験の難易度が高いため、資格を持っていること自体が貴重なものとなっています。



資格を持っている人と持っていない人の決定的な違い


では、資格を持っている人とそうでない人の違いは何でしょうか? その答えは 「責任」 にあります。


建設現場は多くの人々が関わり、一つのミスが重大な事故につながる可能性があります。無責任な指示や判断ミスが原因で工期遅延や安全上の問題が発生すれば、関係者全員に影響を及ぼします。資格を持つことによって、こうした 「責任」を正しく認識し、適切な判断を下す能力 が求められます。


また、責任を持って業務を遂行することで、「信用」を得る ことができます。 「この人に任せれば大丈夫」と思われることこそが、資格取得の本当の価値なのです。現場監督としてチームを指揮し、職人やクライアントからの信頼を得るためには、知識だけでなく、資格による裏付けが不可欠 です。



資格なしで現場監督として働き続ける3つのリスク


資格を持たずに現場監督として働き続けることには、いくつかの重大なリスクがあります。ここでは、その代表的な3つのリスクについて解説します。


1. キャリアアップの停滞と将来の不安

資格がないと、現場監督としてのキャリアアップが大きく制限されます。これは特に、長期的な視点で見たときに深刻な問題となります。


  • 昇進の機会が限られ、重要な役割を担うことができない
  • 自分の能力やスキルを最大限に発揮する場が少なくなる
  • 将来的に大規模なプロジェクトに携わる機会が減る
  • 結果として自己成長の機会が失われる


資格がない状態で働き続けると、一定のポジションまでは昇進できても、そこから上には進めないケースが多くなります。特に企業によっては、管理職や大規模案件の責任者には資格が必須 という条件を設けていることがあり、資格がないと将来的なキャリアの選択肢が狭まる可能性があります。


2. 業務の幅が狭まり、重要なプロジェクトに関われない


  • 資格がないと、現場監督として関われる業務の範囲が狭まります。
  • 大規模プロジェクトや技術的に高度な作業は、資格保有者に任される
  • 資格がないと施工管理上の責任者になれない
  • 日常的な業務でも限定された範囲でしか仕事を任されない


例えば、建築施工管理技士や建築士の資格がない場合、監督としての権限が限定され、重要な意思決定を任される機会が減る ことになります。これはスキルの成長を妨げるだけでなく、プロジェクトの成功に貢献するチャンスを逃す要因 となります。


3. 労働市場での競争力の低下

資格を持っていない現場監督は、労働市場においても競争力が低下 します。


  • 転職時に他の応募者と比較されると、資格の有無が大きな判断材料となる
  • 大手企業や専門性の高いポジションへの応募が難しくなる
  • 資格なしでは給与交渉においても不利な立場に置かれやすい


特に建設業界では、資格はスキルや知識の証明として機能します。転職を考えた際、企業が候補者を選ぶ基準として資格の有無を重視することは珍しくありません。資格を持っているだけで、選択肢が広がり、より良い条件で働くことが可能になる のです。


また、資格があることで給与面でも有利になることが多く、同じ職種でも収入の差が生じることがあります。企業側としても、資格を持つ人材にはより高い責任を持たせることができるため、待遇を向上させる傾向 にあります。




資格を取った後が本当のスタート

資格は 取得したら終わりではありません。

むしろ、 試験勉強以上に、資格取得後の方がはるかに大変 です。


しかし、資格を取得することで「資格は持っていて当たり前」と言える立場になります。


【資格取得者の成功事例:実際に資格を活かしてキャリアアップした人のエピソード】

〇平成18年9月中途入社 現在51歳

〇1級建築施工管理技士を27歳の時に取得

〇1級建築士を29歳の時に取得

〇32歳の時に美喜工務店に中途入社。それ以前は都内のゼネコンに勤務


入社して名刺に1級建築士と1級建築施工管理技士と初めて記載された時は、ものすごくうれしかった半面、プレッシャーも大きかったです。

経験もないのに資格という肩書だけが独り歩きしているようで、わからないことをわかりません、知りませんと言えなくなる怖さがあったことを覚えています。


業務の範囲は大きく広がりました。というか社長に広げさせられましたが正解かもしれません。

試験勉強で学んだけれど、実際の現場では初めて経験する工事も多くなり、経験がないからこの業務は出来ないではなく、経験がなくてもしなくてはならない状況になりました。

そのため、わからないことは調べ実際に経験することでゆるぎない知識として蓄積され、その知識をまた業務で発揮することで新たな経験へと繋げることが出来ています。

今では、敢えてそういう環境に仕向けてもらった社長に感謝しています。


知識と経験がなかった時と今で大きく変わったことは、現場での判断力と発言力です。

現場で何か質問され、ちょっと調べますので待ってくださいから、その場で的確な指示ができることが増えました。結果として、現場がスムーズに進む事が多くなりました。

また、施主・設計者さんへの対応も同様に変わりました。

質問に対して待たせず回答をあるいは新たな提案をすることができることが増えました。結果として、人間関係がスムーズになり信頼を得ることが多くなりました。


また、美喜工務店では、自社設計施工物件もあります。

自ら設計し、自ら施工管理をしたこともあります。

笑い話ですが、完了検査時に検査担当者から写真に監理者が写っていなけど。あっそうか、ご自身で写真撮っているからだねと。その通りですと。

そんな普通ではできない経験ができるのもこの会社ならではかもしれません。


資格を取得できたことで、責任も苦労も確かに増えましたが、その分周りから頼られ信用されることも多くなりました。

発言する言葉や行動にも責任を持つようになりました。あいまいな言動や指示は信用を無くしてしまいます。

今後の目標は、またあなたと仕事がしたい。あなたに頼んでよかったと思われることをさらに増やすことです。そのためにも、常に勉強の日々です。



つまり、資格取得に向けて頑張っている皆さんは、


  • 仕事の合間や終業後に勉強している
  • 眠い目をこすりながら学習している
  • 遊びや恋人・家族との時間を犠牲にしている


そんな努力を続けていることでしょう。

その犠牲に報いるためにも、ぜひ最後まで頑張ってください。




逃げずに挑戦し続けることが大切

かつての私も不合格を経験しました。

そのときは「仕事が忙しくて勉強できなかった」と言い訳していましたが、

今思えば、それは 試験勉強から逃げるための口実 だったのかもしれません。


年に1回しかない試験に向けて モチベーションを維持するのは容易ではありません。

しかし、 「仕事が忙しい」を理由に勉強から逃げてはいけません。


「合格すると決めた人」は、目に見えて行動が変わります。

価値観に裏付けられた確固たる目標を持てば、ぶれることはありません。


皆さんの挑戦が実を結ぶことを願っています。




資格を活かし、責任ある現場を支える技術者になろう!

建設業界では、資格を持つことで 現場を指揮し、安全と品質を守る責任ある立場 を担うことができます。

資格があることで、 施工管理や設計の重要な判断を任され、大規模なプロジェクトにも関われる機会 が増えます。


株式会社美喜工務店 では、 資格取得を目指す社員を支援し、実践の場で成長できる環境 を整えています。

「資格を活かして現場の中心で活躍したい」「将来、より大きな仕事を任される技術者になりたい」

そんな思いを持つ方を、私たちは全力で応援します。


建設の現場で確かな責任を果たし、信頼される技術者を目指しませんか?

あなたの挑戦を、美喜工務店 で実現しましょう!


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